北海道での老後を想像すると…

漠然と夫婦で「老後はどこか温かいところに住みたいよね」というような話はよくしていました。同じ北海道なら雪の少ない函館とか伊達がいいのか。静岡とか温暖なイメージはあるけれどどうかなとか、中四国、九州は台風が多いから何となくいやだな、とか本当に漠然とした願望。夫婦そろって体を動かすことが苦手で、70歳や80歳になって玄関の前を人が通れるくらいの幅で雪かきするのも大変だし、交差点の横断歩道はタイヤに磨き上げられてスケートリンクみたいになるから買い物や病院通いも楽じゃない。大体、今でも札幌市の郊外は1時間に1本程度しかバスは走っていないから待ち時間も多いだろう。中心部に住めばよいって?そりゃあ楽でしょうが中心部や地下鉄駅近くにマンションを買えるほど一生懸命働いていませんでした。とほほ。

実家はさらに遠く札幌市からJRで1時間ほどのところですが、年間の降雪量が11メートルくらいの超豪雪地帯。一晩降ると朝にはみんな白のモルカー(笑)。BMWだろうがレクサスだろうがアルトだろうが外置きはみんな輪郭がなくなります。ガレージがあれば良いのだけれどガレージを開けるまでが大変でガレージの前を車が埋まらないくらいに除雪するだけで腰が痛くなります。雪の少ないところならロードヒーティングという手もありますが、今度は電気代に苦しめられます。よく住んでいたな北海道に50年も。父親が家を建てるという時にはわけもわからず新築の家に自分の部屋があるということが嬉しくて介護とか老後とかあまり考えていませんでしたが、実際に定年を過ぎた自分の姿をリアルに想像できるようになると溜息が出るようになりました。雪かき、スノーダンプ、スノーヘルパー、ほっかいろ…待てよ、もしかすると四国とか九州の人にとってはスノーヘルパーってわけのわからない単語なのかな?車が雪に埋まって動かなくなった時、前輪駆動だったら前輪に後輪駆動だったら後輪のタイヤと地面の間にくさび状のぎざぎざがついた板を差し込んでゆっくり乗り上げるようにして脱出するわけです。あまり勢いよくアクセルを踏むと重い板があらぬ方向に飛んでいくので要注意。横から見るとくの字の形をしたABS樹脂もしくは鉄製の板をスノーヘルパーというのです。これとスコップを積んでいないと郊外の中道で途方に暮れることになります。JAF呼べればよいけれどそういう時に限って圏外なんだよね。足代わりに車を使って広々とした北海道を見て回りたいという気持ちはわからないではないですが北海道移住に際しては、厳冬期の1月から2月にかけてウィークリーマンションで生活してから決めた方が良いと思います。

ちなみにお盆明けの来週にはコロナとかサンポットの石油FFストーブ(前輪駆動ではない)のCMががんがん流れるはずです…

関連記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP