一度だけの人生だから早期退職に意味はある。

入社してから定年まで同じ会社で勤め上げるというのは確かに立派なこどだ。そして、会社からの評価がある程度高ければそのままシニア社員として勤めることもできるだろう。会社組織も仕事の内容もそして毎日挨拶する上司、同僚の顔ぶれも皆同じということに安心感を覚える人も多いかもしれない。だが、あの人まだ会社にいるのだっけ?と思われるような形でフェードアウトするのも何だか悔しい気もするのではないだろうか?
私はきっちりと会社に別れを告げて早期退社する道を選んだ。リンダ・グラットンの『LIFE SHIFT』を読んだことがかなり影響しているような気がする。自分のキャリア、人生というものは自分で選択・決定すべきだということに共感を覚えた。そして、旅行先で一泊しただけの松山市に移住したいという気持ちがその気持ちを増幅させたように思う。
松山市内の会社では企画職のつもりがコロナ禍での緊急事態宣言やらで営業配属となり成果らしい成果も出せないまま契約が終了。以後、慣れない土地で慣れない仕事をしているがそれもまた自分にとっては重要な経験だと感じている。自分の息子、娘とおなじくらいの上司のもとで周囲に気を配りながらその会社独自の方針や慣習、業務の手順を短期間で覚えスキルを高めていくことはとてもスリリングで新鮮なものだ。
早期退職を考えている人にはまず、リンダ・グラットンの著作などを薦めた上で2週間ほど訪れたことのない場所へ旅行することをお勧めしたい。

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