『移住=田舎に住むこと』という大きな勘違い

気持ちは良くわかるんです。きれいな空気。豊かな自然。満員電車の通勤をしなくて済む解放感。たまに近くの小川で渓流釣りとかしたいな。まず手に入れた古民家を少しづつ住みやすくリフォームしよう。蝉が鳴く夏には子供たちは昆虫採集に熱中するだろうな…畑でいろんな野菜や作物を育ててほぼ自給自足。求めていた自由な生活…
でも、今書き連ねたことはほぼアウトドアライフへの願望であって移住でそれを実現するにはとてもハードルが高いです。
コンビニやスーパー、病院や役所に行くためにクルマが必須となりますが、地方ではガソリンスタンドの数も限られており今後も増えることはないでしょう。日本全体の人口が急激に減少していくわけですから電力やガス、上下水道、鉄道、バス、医療、福祉施設といったあらゆるインフラが都市とその近郊に集約されていきます。
都会の生活に慣れた人が果たしてその不便さを享受できるかというとかなり疑問です。GoogleMapで候補地を見てこれなら自転車で商店街まで行けると思うような距離だと思っても実は急こう配の山道でモトクロスの選手並みの体力が無ければたどり着けないような難所である可能性もあります。(GoogleMapで等高線を表示させることはできます。)
移住するためには、まず移住先に仕事があるか生計を立てられるかが重要です。もしどうしても田舎の古民家に将来住みたいということであればまずその近くの人口20万人以上の中核都市に移住して都市のインフラと雇用需要を確保すべきです。そしてその都市の人たちから多くの意見を聞いた上で、田舎への移住計画を立てた方がリスクが少なくて済むと思います。
地方の中核都市に住めば、週末くらいは田舎でキャンプしたり釣りをしたりとアウトドアライフは十分に満喫できるはずです。

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