松山移住のきっかけはヒロシマへの旅行

ちょっとタイミング的にあざといタイトルですが本当なんです。

会社から永年勤続の褒賞として旅行券がもらえることが決まった時、妻と広島と呉に行こうかという話になっていました。妻は映画「この世界の片隅に」のクラウドファンディングにささやかながらも出資しそれを後押ししたのは私でした。原作の漫画は読んでいたので良い映画になるだろうことは間違いないと思っていましたし、何よりのん(能年玲奈)が主人公すずの声をあてるというのだからこれはもう運命的なものだと感じました。(かつて私は能年玲奈のファンクラブに入っていました)

そして呉には戦艦大和の記念館「大和ミュージアム」があり、ほぼ隣接する形で実際に海上自衛隊で作戦行動していた潜水艦内部を見ることができる「てつのくじら館」があるのです!(私はシービュー号でもノーチラス号でもUボートでも伊号潜水艦でもレッドオクトーバーでもとにかく潜水艦が大好きな潜水艦マニアなのです)


札幌市地下街の旅行代理店に旅行券をむんずと握りしめて行き「広島と呉を旅行したいです」と単刀直入に切り出すと、担当の女性は微笑を浮かべながら「時間に余裕があるのでしたら倉敷とか四国など行かれてはどうですか?」と提案。私と妻は顔を見合わせた。四国…考えたこともなかった。お互い修学旅行で京都、大阪までは行ったものの西日本にはまったく縁が無かったのです。うろ覚えの知識と食い意地で「讃岐うどんはやっぱり食べておきたいな」と私が切り出すと、ゆるキャラ好きの妻は「バリィさん!」と突然叫び、「あのゆるキャラグランプリで1位になった今治のバリィさん!腹巻に船を突っ込んで頭に連絡橋をかぶった鳥!ねえ、今治あたりに温泉とかないのかしら?」脱線しまくりの会話に女性はちょっと困ったなというような微笑を浮かべて今治の宿泊施設を調べてくれた。

「…えーと、ですね。今治まで行くのでしたら道後はいかがですか?道後なら良い温泉旅館がたくさんありますよ」。私と家内の意見はその瞬間一致した。「道後!道後温泉本館!」。あの古式ゆかしい温泉…もう二人の頭の中には千と千尋の世界観しかなかったと思います。「道後…松山市ですよね!松山に一泊します!」


そうして旅行のプランを立てている時にはまさかこの松山に移住することになるとは思ってもいなかったのです…あの旅行代理店の女性の一言で人生が大きく変わりました。


明日から広島サミットが開催されますが、私たちを西日本に導いてくれた都市での国際会議が平和な世界に数歩でも歩みよることができる機会になってくれたらなと思います。

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