別に災害対策のプロでもなんでもないんですが、震度6を3回ぐらい経験しさらに北海道全体が電源喪失をするという数日間のブラックアウトを経験しますと、マスコミや雑誌の記事で書かれる対策というのがとても甘いな、と感じます。
「インターネットやSNSを利用して情報収集しましょう」なんてよく目にしますが、予想を超える災害になるとインターネットはダウンしていると考えた方がよいです。電話自体もつながらない可能性があります。安否確認のために通信が輻輳するので電話会社の方で通信制限を行うからです。こういう場合は公衆電話からはつながる可能性が高いので、日ごろからどこに公衆電話があるかを意識しておいた方がよいです。死蔵しているテレフォンカードを非常用袋に入れておきましょう。
長時間の停電の場合、スマホの充電は大手通信会社の支店で提供してくれる場合が多いので、近くにそうした支店があるかも調べておきます。(Googleマップはインターネットが無ければ使えないので、大判の地図に赤丸をしておくとよいです。)
長時間停電となると水道自体は普通に機能しているとしても、集合住宅の場合モーターポンプで屋上の貯水槽に貯めた後各戸に給水するわけですから水道水も出なくなります。
北海道のブラックアウトの時は、近所の人から水が出る公園を教えてもらい給水袋(10リットル)に入れて飲料水を確保しました。
もちろんトイレの水も出ません。さいわい風呂の水を流していなかったので、そこからバケツで汲んで流すことができました。小さい子がいないのでしたら、できるだけ風呂の水は入浴後ながさず貯水しておいた方が良いと思います。
停電時にはコンビニレジも使えませんから、真っ暗な店内でコンビニ店員は電卓で計算してすべて現金払いで対応することになります。コンビニの食料品は、弁当、パン、カップ麺、スナック菓子、清涼飲料水の順にあっという間に売り切れになり、買えるものは酒くらいになります。(さすがにこういう時は酒を飲む気になりませんが)
こういう時に確保したいのは生鮮野菜ですが、近所のスーパー、八百屋さんでも500円、1000円単位で「レタスとトマト」というような組み合わせのセット品が作られているので、500円玉と1000円札がないと買う機会を逸します。(普段から500円玉貯金しておくとよいですね。)
停電するともちろんリビングのテレビも付きませんし、スマホでネットもできなければ頼れるものはラジオです。私は昔からガジェットマニアで何台も携帯用ラジオを持っているのですが、携帯用ラジオを持っていない方も多くラジオを聴くためにわざわざ車に乗り込んで聞いている方もいました。(その方には私が持っているラジオのうちの1台をお貸ししました。)
災害時に一番情報源として安心感があるのはラジオ放送です。ローカル局では避難所の様子のほか、どこのスーパーが営業しているか、どのガソリンスタンドで給油できるか(ガソリンもポンプでくみ上げるので停電すると使えません。)など生活に関わる情報を得ることができます。
ブラックアウトの時後悔したのはワンセグを用意しておけば、災害地点の様子やマップなどの情報が見ることができたのにということでした。(USBでノートPCに差すタイプのチューナーは持っていたのですが、OSのバージョンが上げたのにドライバを組み込んでいなかったのです。
ネットにつながっていればなんてことないわけですが)
で、昨今のこの地震の多さを考えるとやはりワンセグTVは欲しいな。省電力で長時間充電池で駆動するタイプ。ということでフリマサイトでSONYの旧型のウォークマンを2000円ほどで買いました。NW-A918という機種ですが、画面は小さいですが十分情報量は得られます。スマホより画面サイズが小さいので一度充電してからの利用時間は長いでしょう。フル充電してから何時間くらい再生可能かあとで試してみる予定です。
災害時でも少しリラックスできるようにGONTITIとか坂本龍一のプレイリストでも作っておこうかな。MP3なら8GBで充分。
そうだ、坂本九の「見上げてごらん、夜の星を」も入れておかなきゃ。
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